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中学生のスマホルールで時間制限は必要!?
中学生の子どもが、スマホでゲームやSNSばかりして、時間制限を決めても中々守ってくれない…。
話し合いをしようとしても反抗期真っ只中で嫌がり、注意をしても『うるさい』の一点張り…。
私たち母親世代が子どものときには考えられませんでしたが、中学生でスマホを持っているのが当たり前になっている今の時代、スマホの使い方を巡って、お子さんとバトルを繰り広げ、悩まれている保護者の方も多いのではないのでしょうか。
スマホを持つことは、良い効果もある反面、使い方を誤れば悪い効果も出てきてしまいます。
昔、塾講師として中学生へ勉強を教えていた私は、現在、現役の携帯ショップの店員として、お子さんへのスマホを勧めています。
この経験から、両方の立場の目線に立ち、実際にどのように中学生のスマホ利用を進めていくべきか、また、保護者がどのような関わり方をしていけばよいのかについてまとめてみました。
現在、反抗期というただでさえ関わり方が難しいお子さんとの日々に奮闘しているお母さん、お父さんが、少しでも気持ちに余裕を持って、お子さんのスマホ利用を見守ることができるようになる、手助けができれば嬉しいです。
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中学生のスマホの平均利用時間と利用目的とは!?
実際にスマホを持つ中学生が一日にスマホを利用している時間は、
平日で平均1時間52分、
休日で2時間51分
という結果が出ています。
平日は、約半数の中学生は1時間以下の利用であるようです。
しかし、回答者の中には6時間以上利用している子どももいたとのことで、深夜の2時・3時まで、布団の中でスマホを利用している子どもも少なくないようです。
実際、中学生の85%がコミュニケーション(SNS等の利用)を目的としてスマホを使用しているとのことです。
その他では、動画の視聴やゲームも70~80%の割合で利用されています。
それでは、実際にスマホを利用することでのメリットやデメリットとして、どのようなことが挙げられるのでしょうか。
まず、メリットとしては、やはりスマホの魅力は何と言っても高性能です。
分からないことはすぐに調べることができますし、便利なアプリケーションもたくさんあります。
また、塾や習い事などの送り迎えや、お出かけの際に何かあったときにすぐに連絡がとれる、また防犯対策にもなります。
電車やバスを利用するお子さんであれば、時刻表などもアプリで簡単に調べることができるので、とても便利ですよね。
そして、現在の子どもたち同士のコミュニケーション手段として、SNSが使われていることがほとんどであるため、お子さんだけSNSを使えない…となると、クラスで浮いてしまう可能性もあります。
現在は、スマホが友人関係の構築になくてはならない存在になっているのです。
しかし、そんな高性能なスマホだからこそ、デメリットも多くあります。
スマホの使い過ぎは、依存症へとつながります。
スマホの利用時間が長くなればなるほど、勉強をする時間が減り、学力低下につながります。
また、ブルーライトが眼の疲労を引き落とし、視力の低下にもつながってしまいます。
深夜までスマホを触り続けることで、時間の感覚がなくなり、睡眠不足により、心身の体調に不調が現れてしまうことも考えられます。
このように、上手に使えばメリットの大きいスマホですが、利用方法を間違えると、デメリットも大きくあります。
子どもたちが、成長し、これから生きていくにあたって、なくてはならないスマホですが、勉強が本業であるべき中学生の間は、やはりある程度の制限の中で基本的な生活リズムを崩さない程度に利用していくのが理想です。
それでは、思春期の息子さん、娘さんとどのように話し合い、どういった制限をかけるべきなのでしょうか。
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親として、どうしても決めておきたいスマホの使用ルール!
まず、一番大切なのは、スマホの購入時、またはスマホを子どもに渡す前にしっかりと約束事を決めることです。
渡してしまってからしばらくして、「使い過ぎ!ルールを決めるよ!」と言われると短期間だったとしても自由に使えていた生活が制限される、と考えるだけで話し合いに対して拒否反応を示してしまいます。
スマホを持つことができる!とワクワクしているとき、子どもが最も落ち着いて話を聞くことができる段階で、親子で話し合いましょう。
中学生というと、本人の中ではもう立派な大人です。
思春期・反抗期の難しい年頃は、基本的に押し付けられれば押し付けられるほど嫌がります。
保護者だけで勝手にルールを決めて、押し付けるのではなく、一緒にルールを決めましょう。
決めるべきルールは、3つです。
1つ目めのルールは
一番大切な、利用時間です。
携帯ショップの店員として中学生のお子さんに勧めていた時間としては、だいたい9時~22時頃までの利用です。
平日は基本的に学校に行っていたり部活動をしていたりするため、スマホを持っていても触らない時間の方が多いでしょう。
子どもの息抜きや、友人とのコミュニケーションを取る時間として、夜は少し時間をとると良いでしょう。
深夜の利用を避けるため、22時頃にはスマホの使用をストップさせるのが理想です。
こういった、時間の制限は、アプリを利用したり、携帯のキャリアごとで行われているフィルタリングサービスを利用すると良いでしょう。
22時~朝の9時まではスマホを利用できないように制限するなど、保護者の管理画面から設定することが可能です。
お子さんとしっかりと話し合った上で、設定をすることをきちんと伝えましょう。
基本的に随時変更ができるため、お子さんの使い方を見ながら、設定を変えることが可能です。
テスト前のみ、夜の制限時間を少し早める、といったこともできるのです。
2つ目のルールは、
勉強中のみスマホを預かるという方法です。
勉強や宿題をしているときに近くにスマホがあると、通知が気になり、つい手を伸ばしてしまうことがあると思います。
そのため、基本的に勉強中は、スマホを指定の位置に置いておく、ということもルールの一つに入れるのが良いでしょう。
3つ目のルールは
ご飯やお風呂の間の使用はNGにしましょう。
食事の時間は、食事に集中する、また家族との会話をしっかりと大切にする、ということをルールとして定めましょう。
また、これは私も高校時代してしまった経験がありますが、お風呂へのスマホの持ち込みも禁止した方が良いでしょう。
寝る前の布団の中と同じで、お風呂でのスマホ利用は、時間の感覚を狂わせてしまい、利用時間が長時間になる原因の一つになりうるのです。
このようなルールは最初はお子さんも「ええ…」と思うかもしれませんが、実際にそのスケジュールで動いていると、毎日の生活リズムができ、慣れてくるものです。
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まとめ
今回、スマホを利用することのメリット・デメリットを把握した上で、決めるべきルールを3つ挙げさせていただきました。
ただし、これはあくまでも提案です。
お子さんとの話し合いが必ず必要です。
頭ごなしに、「こうしなさい、ああしなさい」という強制は絶対にしないようにしましょう。
しっかりと話をして、お母さん・お父さんが、お子さんをしっかりと説得できるように努めましょう。
また、お子さんの意見を聞いて、折れるところは見定めましょう。
携帯ショップで働いていると、この話し合いをしっかりとしているかしていないかで親子でのトラブルが最小限で収まるか、大きくなってしまうかが分かれていました。
一人の大人として生きていくための成長期のど真ん中である中学生、お父さん・お母さんも頭を悩ませることは多いかと思いますが、お子さん自身の気持ちも尊重した上で、押しつけはせず、しっかりと話し合っていってほしいと思います。
お父さん・お母さんがお子さんと余裕を持って話ができ、親子共に、気持ちよく、便利なスマホライフを過ごしていけますように、願っております。
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