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子供のお留守番は危険と隣り合わせ!?
夫婦共働きが当たり前の今の世の中で、お父さん・お母さんが仕事をしている間、子どもが一人でお留守番をする。
こんな光景も、今は珍しくないでしょう。
もちろん、させたくてしているご両親はいないと思いますが、春休み・夏休みなどの長期休み、また、学校が急遽休みになった場合など、やむを得なく一人でお留守番をさせることになってしまう場合もあると思います。
しかし、物騒なことも多い今の時代、子ども一人でのお留守番は、本当に危険との隣合わせです。
特に、お子さんが幼いうちは、ご両親も心配だと思います。
一人でお留守番をさせる場合は、とにかく漏れのない事前準備としっかりとしたルールが必要です。
そこで、元保育士として小学校との連携を行いながら、地域の安全活動に携わっていた私は、現在小学校教諭をしている夫の協力も得ながら、子どもに一人でお留守番をさせる場合の大切な事前準備とルールを作る上で重要なチェック項目について、まとめてみました。
もちろん、何があるかわからない世の中ですから、全て守っていたら絶対安心です!ということは言いきれません。
しかし、お子さんを守るための準備の参考にしていただければと思います。
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子供のお留守番する前に考えておきたい事前準備とは!?
まず、事前準備として大切なことは、緊急の場合など、もしもの場合を想定した取り決めです。
例えば、何かあったときに、一番最初にどこに電話をすれば良いのか。
両親の携帯電話や職場などにすぐ電話をかけられる状態を作り、何かあればすぐに電話をするように子どもにしっかりと伝えておきます。
また、もっと緊急の場合は、『110番』にかけるようにしっかりと伝え、これもまた、すぐにかけられるように準備しておく必要があります。
もし、長時間のお留守番が定期的にあるようでしたら、何かあったときにすぐに連絡が取れるように、お子さんにキッズケータイを持たせたり、可能であれば、自宅にネットワークカメラを置き、常に子どもの様子を確認できる工夫を行うことも大切です。
また、いざとなったときに駆け込むことができる場所を見つけて伝えておくことも大切です。
次に、子どもの鍵の所持の仕方についての工夫も必要です。
今ではほとんど見かけませんが、昔はランドセルの横に鍵をつけている子どもも多くいましたよね…。
外から鍵が見えると言うことは、『鍵っ子』であることがすぐに分かります。
鍵が外からは見えないように工夫をし、お家に誰もいないことを周囲に悟らせないようにしましょう。
そして、事前準備の中でも最も怠ってはいけないことは、お父さん・お母さんの出発前の事前チェックです。
家中の窓や出入口の鍵が閉まっているかどうか、念入りにチェックを行いましょう。
毎日のことで、バタバタしている中だと、戸締りが疎かになりがちですが、絶対に忘れないようにしてください。
また、緊急の災害時用に、子ども用の簡易な避難セットも用意し、中身・場所も定期的に確認しておきましょう。
以上のような、お父さん・お母さんの事前の準備がしっかりと整った上でルールの取り決めをし、事前に留守番の練習を行いましょう。
お子さんの習慣にもなり、漏れがないかのチェックにもなります。
それでは、実際にどのようなルールが必要なのでしょうか。
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子供がお留守番する上で取決めておきたい三つのルール!
お子さんが一人でお留守番をする上で、決めておかなければならないルールは大きく分けて三つです。
一つ目は、
お留守番中の電話や来客時の対応です。
電話やインターホンが鳴っても、絶対に出ないようにしましょう。
もちろん、空き巣などが、留守を確認するために電話をかけたり、インターホンを鳴らしたりする可能性も考えられるため、しっかりとした防犯対策も必要です。
しかし、子どもが一人でいることが分かってしまうことが、犯罪につながってしまう可能性もあるため、インターホン・電話に出ないこと、また、何よりも絶対に玄関をあけないことをお子さんと固く約束しましょう。
次に二つ目は、
事故を防ぐために危険なものには触れないことです。
絶対にガスなどの火は使わない、また、ストーブやファンヒーターなども消し忘れが火事の原因にもなるため、基本的にお留守番中は使用しないようにしましょう。
また、お風呂の浴槽の水は抜いておき、子どもが一人で家にいる場合の入浴は絶対に禁止しましょう。
小さい子どものお風呂での事故は全く珍しくありません。
私たちが普段生活していると気が付かない部分にも、危険はたくさんあります。
少しでも危ないと思う部分に関しては、事前に禁止しておきましょう。
最後に三つ目は、
鍵の開け方・閉め方についてです。
元々家にいる場合は必要ないですが、学校や習い事から帰ってきて、一人で家に入る場合もあると思います。
鍵を開けるときは、周囲を確認してからすぐに入り、必ず「ただいま」と大きな声で言うようにし、家の中に誰かいるのだ、と周囲にアピールしましょう。
そして、中に入ると、すぐに鍵を閉めましょう。
実際、家に入る瞬間が最も危険です。
この、鍵を開けるところから閉めるところまでの流れは、子どもにお留守番をさせる前に、必ず何度も練習をし、漏れがないように癖付けましょう。
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まとめ
今回、出発前の事前チェックについて、またお留守番のときのルールについてお話しましたが、最初にもお話した通り、やはり子ども一人のお留守番は『これだけやっていれば大丈夫!』といった完全マニュアルはありません。
それほど危険なことです。
お父さん・お母さんも不安だと思いますが、お子さんも、寂しく、不安も大きいと思います。
もちろん、緊急の場合など、子ども一人でのお留守番が仕方ないときもあると思います。
その場合は、今回お話した、出発前の事前準備、ルールの取り決めを参考にして、しっかりとした対策を行っていただきたいと思います。
また、もし事前にわかっていて、可能であれば、最低でもお子さんが小学校低学年の間位までは、地域のファミリーサポートなど、子育て支援を利用するなど、一人でのお留守番の時間ができてしまうのを避けることも考えて欲しいと思います。
毎日忙しく、不安なことも多いかと思いますが、親子共に、できる限り安心・安全な環境で笑顔で過ごしていけますように、願っております。
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