お盆の提灯は必要?その意味を知ればきっと用意したくなる深~いお話!

お盆の提灯にはどんな意味があるの?提灯の意味と使い方とは?

夏にはお盆がありますね。
ご先祖様をお迎えする大切な日本の行事ごとです。
我が家では、お墓までご先祖様を迎えに行くのに提灯を持って行きます。

この提灯を

「おいでおいで提灯」

と呼んでいます。

この提灯を持つのは必ず長男です。
この提灯ですが、お盆とどのような関係があるのでしょう?

実は、ご先祖様をお迎えするのにとっても大切な役割があるんですよ!!
この記事では、お盆の提灯の意味についてご紹介します!!

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お盆に提灯を飾るのはご先祖様が迷子にならないため!

お盆の時期は地域によって違います。

・7月13日~16日

・8月13日~16日

がお盆の期間となります。
私の住んでいる地域は8月にお盆を迎えます。
・13日にご先祖様を迎える「迎え盆」
・16日にご先祖様を送る「送り盆」
となります。

お盆では、ご先祖様を迎えるのに必要になってくるのが提灯です。
この提灯、一体なぜ必要なのでしょうか?
我が家でも、迎え盆の日に必ず提灯をもってお墓まで行きます。
実は、提灯を持って行くには大切な意味があるんですね。

それは、

ご先祖様が迷子にならないため

です。

お墓にいるご先祖様が、家まで迷うことなく帰るための目印になるんですね!!
我が家では、この提灯を「おいでおいで提灯」と呼んでいます。
ご先祖様を「おいで~。おいで~。」と呼んでいるから「おいでおいで提灯」です。
提灯の灯りが道しるべになっているんですね!

「自分の住んでいた家なのに!?」なんて微笑ましくも思いますよね。

子どもたちも、毎年、提灯を持ちながら「きちんとついて来てるかな~。」なんて言っています。
姿は見えないんだけど、そこにいるのかと思うとなんか不思議な感覚ですよね。
家に着いたら、この手持ちの提灯の火は消します。その後は、盆棚と一緒に飾ってある盆提灯も灯します
そして、16日の送り盆までゆっくりと過ごしてもらいます

我が家では送り盆にも、ご先祖様をお墓まで送っていきます。
これで、お盆も無事に終わります。

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お墓までご先祖様を迎えに行けない場合のお迎え方法とは?

我が家では、迎え盆に提灯を持ってご先祖様を迎えに行くわけですが、これはお墓が歩いて行ける距離にあるからできる話です。
あなたの家では、お墓まで距離が遠いかもしれませんね。提灯を持ってご先祖様をお迎えすることが難しいかもしれません。

そんな時はどのようにしてご先祖様をお迎えしたら良いのでしょう?
まず、お墓参りはした方がいいとされています。それは供養の意味も込めてです。

帰宅した後、送り火を焚きます。
この「送り火」がご先祖様を家まで導く目印となるんですね。
本来はおがらと呼ばれる皮を剥いだ麻の茎を使います。
この「おがら」を焙烙(ほうろく)と呼ばれる素焼きの平皿の上で燃やして「迎え火」にします。
このように、ご先祖様が帰ってくる夕方に「迎え火」を門口や玄関先で焚きます。

「おがら」は、お盆の時期になるとスーパーや花屋さんなどで購入することができます。
多く使いすぎると、火柱が立ちやすいのでご注意ください

「焙烙」は仏壇店で購入できます。

「おがら」や「焙烙」の準備が難しいこともあるかもしれませんね。
そんな時は、代わりの物で「送り火」を焚いても大丈夫です。

「おがら」の代わりに「割りばし」、「焙烙」の代わりに「耐熱使用のお皿」で「送り火」を焚くことができますよ!
割りばしは、お皿のサイズに合わせて短くして使ってください。

マンションやアパート住まいですと玄関先で「送り火」を焚くこと自体が難しくなってきます。近隣のお付き合いなどもありますしね。こんな時は、可能であればベランダで「送り火」を焚いてみてはいかがでしょうか?
煙など、気になるかもしれませんがなるだけ小さく、短時間で行うなど配慮して行うこともできると思います。

「送り火」は火を扱います。風向きや場所、水を張ったバケツの準備など安全面に十分注意の上、行ってくださいね。
火を取り扱うのが難しいようなら、「迎え火」の火は点けず、形だけ行うのもひとつの方法です

「迎え火」と共に大切なものが盆棚に飾る盆提灯です。
この「盆提灯」の灯りにもご先祖様が無事に家まで帰るための目印になる役割があるんです。
「迎え火」を焚く時は「盆提灯」も灯しましょう。

新盆の際は、ご先祖様が初めてお墓から家へ帰ってきます。
新盆用の白提灯をご用意くださいね。

どうしても、火を使うことが難しく「迎え火」を焚けない時は「盆提灯」を灯すだけでも大丈夫です!
ご先祖さまは、この「盆提灯」の灯りを頼りに、きちんと家へ帰ってきてくれます!

大切なのは、ご先祖様が無事に家に帰ってくることです!!
そう思う気持ちが何より大事なのだと思います。

そして16日の「送り盆」に同じように「送り火」を灯してご先祖様をあの世へ送り出します。

「迎え火」同様に火の扱いには十分にご注意ください
もちろん、「盆提灯」を灯すだけでもご先祖様を無事に送り出すことができますので安心して送り出してくださいね!!

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まとめ

お盆の時の提灯にはご先祖様を無事に迎える・送り出すという意味が込められているんですね。

提灯を頼りに帰ってくる姿を想像するとお盆がより楽しく思えてきますよね。

おかえりなさい。

と、ぜひ声をかけたいですね!!

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