目次
◆乗り物酔いしやすい人と運動神経って関係あるの?
よく乗り物酔いをしないために人間のバランスを司る三半規管を鍛えるとよい!と聞きますよね。
三半規管というのを鍛えるのに大切なポイントは”平衡感覚を鍛えること”なんです。
ちなみにこの平衡感覚を鍛えるものは実は子供の遊びの中にたくさんあるんです。
それは何か?
それは、トランポリンやブランコ、滑り台もそうですし前転や後転も効果的です。
他にもマット運動もそうですが、これらは平衡感覚を養うことができますし、揺れだったりスピードを体験することができる遊びです。
簡単なものだと、後ろ歩きもいいですし、目を閉じて歩くことでも平衡感覚を鍛えることができるのおすすめです。
ここで本題ですが、運動神経が良い人はトランポリンや前転・後転なども上手にできてしまうでしょう。
つまり運動神経が良い人はもともと平衡感覚が鍛えられてるといえるかもしれません。
そういう意味では運動神経がある人は乗り物酔いしにくいのかもしれませんね。
運動神経が悪いから乗り物酔いしやすいという解釈ではなく、
運動神経が良い人は乗り物酔いしにくいという解釈が正しいところです。
とにかく、乗り物酔いしない体質を作るためには、平衡感覚を養い三半規管を鍛えることがポイントになります。
また鍛えること自体が、乗り物酔いに対する不安感も和らげることに繋がります。
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◆乗り物酔いはなぜ起こる?三つの身体反応が関係していた!
まず初めに「どうして酔ってしまうのか?」という原因についてお話していきます。
冒頭でもお話しましたが、酔いやすい人と酔いにくい人っていますよね。
私は修学旅行で船に乗りましたが、波が荒くて酔った人が多くいた中で私は全然平気でした。
では何が他の人と違うのでしょう?
実は乗り物に乗った時に起こる揺れであったり、スピードの刺激を対処する脳の限界というのが人によって異なるのです。
では、いつもは酔いにくい人がその日に限って酔ってしまうという現象はなぜ起きるのでしょう?
同じ人でも、酔う日とそうでない日があったりしますよね。
その理由は、その時やその日の体調によって先程話した「刺激に対する処理の限界」が変わってくるからです。
また、条件が3つ揃ってしまうと乗り物酔いは起こってしまうとも言われています。その3つとは、
②加速・振動(不規則なもの)、激しい揺れを体で感じてしまったとき→骨髄反射
③コンディション不良のとき(睡眠不足など)→自律神経反射
上記で述べた3つの反射の限界を超えてしまったときに、”酔い”の状態になってしまうとのことです。
また、「酔っちゃったら嫌だな…」などの不安な気持ちがあることで乗車したりする前からあくびがたくさん出てしまっている時なんかも、既に酔っている状態と言えるそうです。つまり、気持ちや精神面も関わってくるということがわかります。
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◆乗り物酔いは大人になると治らない?克服するポイントとは?
前述した通り、乗り物酔いが起こってしまう条件がわかりましたね。
では、乗り物酔いを起こさないようにするにはどうしたらいいかというと、先程お話した3つの条件とは逆のことをすればいいのです。
つまり、眼や体で感じる刺激を抑えてあげる。
そして体調もいい状態にしておくということが鍵になってきます。
もう一つとしてポイントとなるのは、”小脳”に慣れてもらう!ということです。
乗り物に酔う際には三半規管だったりと耳が関わっていたりするのですが、実は”前庭小脳”も体のバランス感覚をコントロールしている器官なのです。
内耳で刺激を受けた際に調節して、それを大脳へと伝えます。
まっすぐと歩行したり自転車に乗ったりする際には”前庭小脳”でコントロールされているとのことです。
いろんな刺激を小脳が処理しきれなくなってしまうと混乱してしまいます。
ここで”酔い”という状態が起こってしまうので、きちんと処理できていれば逆に問題は起こらなくなるということがわかります。
この小脳の発達時期は3歳~12歳頃なので、この時期とても敏感になっているために酔いやすい子が多いそうです。
赤ちゃんの場合は小脳の発達が始まらないことによって全然酔ったりしないのです。
抱っこして揺らしても車に乗っていても全然酔わない理由がそれなんですね〜、羨ましい!
また、20歳前後からの場合はこの小脳の老化が始まることで刺激への反応というのが鈍くなってしまうようです。
なので大人になると酔いにくくはなるみたいですね。
つまり、大人になると乗り物酔いが治らないというよりは、酔いにくくなるということです。
小脳は慣れることでも酔いから克服できるとのことです。
例でいうと、バスにあまり乗らない人がたまたま乗ったときに酔ってしまうとしたら小脳が慣れていないことが大きいのです。
ということは、逆にバスにたくさん乗る回数がある人ほどバスの挙動に小脳が慣れていきます。
これによって、トレーニングして”酔いやすい”ということを克服することは可能であることも同時にわかります。
大人になっても、運動神経がよくても、それでも酔ってしまう・・・。
そんな時はどうすればいいのでしょうか??
そこで!乗り物酔いしないための予防法や酔ってしまった時の覚まし方を次にご紹介します!
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◆シーン別乗り物酔いしないための予防法
続いて、乗り物酔いしないための予防法や、もししてしまった際にはどうしたらいいのかなどの対処法についてご紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。
・乗り物に乗る前にできること
①体調をしっかりと整える
コンディション不良を防ぐためにも、寝不足にならないようしっかり寝ることや体調は万全にしておきましょう。
前日だけしっかりと眠るのではなく、日頃から生活リズムが整っていたほうが習慣化するのでいいです。
疲労や寝不足は自律神経を乱します。
私はそのせいで寝つきが悪くなったりめまいが起きたりします。
疲労が溜まっていても寝不足と同じくらい良くないの日頃から体調は整えておくようにしましょう。
②消化のいいものを食べるようにする
空腹すぎること、満腹な状態は避けるようにして、食事のときは消化の良いものを意識して摂取するようにしてください。
乗り物に乗る前に少し食べたりして空腹は避けるようにしましょう。
柑橘類などの消化に良くないものはやめて、アルコールも良くないので摂取は避けるようにしてください。
③薬を飲んでおく
あらかじめ酔い止めの薬などを飲んでおくのがいいです。(飲む薬によって異なるかもしれないので購入した薬箱の記載通りに前もって飲んでください)
薬による効果は気持ち的にも安心感が出るので精神面でも効果的です。
④リラックスできる服装を身につける
体を締め付けない格好を心がけて、ゆったりとした服を着るようにしましょう。
ベルトだったりネクタイ、きつすぎる下着も避けたほうがいいです。
どうしてもつける必要があるなら乗る前に緩めておけたらいいかもしれません。
・乗っている間でもできること
①揺れが少ない場所に座ること
座席は揺れが少ないところを選ぶようにしましょう。
姿勢はゆったりと楽に座るようにするといいですよ。
②頭を揺らさないようにする
あごを引き頭はなるべく揺らさないようにしてあげましょう。
それによって内耳内のリンパ液の動きを抑えることができて、酔いの状態を防ぐことができます。
③ガムを噛むようにする
ガムや人によっては飴でもいいかもしれませんね。
脳が刺激されることで唾液が出るので胃腸の働きを活発にすることができます。
④進行方向を見る
頭を動かさないようにすることに加えて進行方向を見ることによって酔いにくくなります。
乗り物の動きを予想することが”酔い”の予防にいいのですが、もしも進行方向を見ることが難しい場合は遠くの景色を眺めるようにするのも効果的です。
体も、乗り物の動きに合わせて傾けたりすることで酔いにくくなります。
⑤リラックスする
やはりリラックスすることは非常に重要です。
不安でいっぱいだと緊張してしまい、そのせいで酔いを引き起こしてしまうからです。
音楽を聴いて心を落ち着かせたり誰かと話したりして気を紛らわせましょう。
かといって読書やゲームや携帯操作をずっとするといったようなことは、視野が狭くなるのと下を見続けることになるので酔いを引き起こします。なので絶対にやめましょう。
「自分は絶対に酔わない」というふうに思い込むというのもいいですよ!
むしろ「酔ってしまうかも」という不安がかえって逆効果になってしまうので。
⑥換気を良くする
窓を開けられるのであれば窓を開けて風をあびたり換気よくすることで酔いを防げたりします。
⑦寝てしまう
寝ちゃうというのは私もよくやっていました。
小さい頃、酔ってしまいそうなときは喋らないようにして寝てしまうという技を使っていました。
⑧自分が運転する
よく運転している人は酔いにくいといいますよね。
運転できるのであれば自分で運転するというのも酔いを防げます。
その他
車に乗る場合は助手席に乗るようにしたり、バスの場合はタイヤの上なんかの揺れの大きい座席は避けて進行方向が見えやすい場所を選ぶようにします。
電車も景色が見えやすい場所に意識して座るようにしましょう。
船の場合は中央や揺れの少ない席に座るようにしたり、波を見ずに遠くを見るように心がけます。
島などの動かないものを見るのもいいですよ。
飛行機の場合は景色が見えにくい翼の部分だったり、揺れが大きい場所は避けるようにしたほうがいいです。
このように何に乗るのかによって予防法は変わりますし、乗っている最中の動作を意識すればだいぶ予防できます。
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◆もしも酔ってしまったら!乗り物酔いを覚ます方法とは?
吐きたい場合は我慢せず吐いたほうが楽になります。
鼻から息を吸うようにして口で息をはくこと意識したり、ストレッチしてみたりして気を紛らわせたりする。
あとはシートを倒せるなら倒したり、辛い場合は寝てしまいましょう!
吐いてしまったあとはうがいをしっかりとして吐き気が残ることを防ぎます。
そして安静にするようにしましょう。
酔ってしまったあとに飲むのでもすぐに効き目のある薬もありますので常備しておくことをおすすめします。
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◆まとめ
いかがでしたか?
「乗り物酔いしやすい人は運動神経が悪い」のでしょうか?実はそんなことはありません。
乗り物酔いしやすいからって自分が運動神経が悪いとは思わなくて大丈夫です。
でも、乗り物酔いと運動神経は無関係でもありません。
結論としては、
「運動神経が良い人は乗り物酔いしにくい」
というのが正しい回答なのです。
乗り物酔いは移動が必要な人にとっては辛いですよね。
今回はなぜ酔ってしまうのかというところから、酔いにくくするポイントを抑えて予防や克服する方法をご紹介していきました。
大人になるほど酔いにくくはなるとのことでしたが、普段から意識したりトレーニングすることで更に予防効果を高めることできるのでぜひ実践してみてください。
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