親の介護は何が一番大変?ランキング形式で語るリアルな本音がコレ!

実母に聞いてみた!介護大変ランキングトップ5

私の実家には、92歳の祖母と61歳の母(二人は親子です)と父が住んでいます。
祖母は実家の近くに住んでいたのですが、伯父が数年前に亡くなったため一人暮らしをしていたところ、トイレで転倒して圧迫骨折してしまいました。そこで、急遽我が家で祖母の面倒を見ることになったのが「介護」の始まりでした。

介護福祉士の資格もある母でしたが、仕事や実習の大変さと自宅でみる介護の大変さは別物でした

今回、記事に当たって実母に取材したところ、想像を絶する大変さでした。
なにしろ介護には24時間365日休みがありません

介護をする世代ではない人も、そう遠い先の話ではないかもしれません。
また、同じように介護で悩んでいる方やお疲れの方にも読んでいただけたらと思います。
今回はそんな「介護」の中で何が大変か家族目線でランキングにしてみました!

母が思う介護が大変ランキング
1位:入浴介助
2位:排泄介助
3位:食事管理
4位:通院
5位:その他身の回りの世話

では、ランキングインした5つの介護について、どれくらい大変なのか、実際の介護者にインタビューしてみました。
リアルな本音を5位から、順番にみていきましょう。

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介護って実際どう大変なの!?リアルな本音とは?

第5位:「その他身の回りの世話」
「要介護認定」という段階があるものをご存じでしょうか?
介護保険のサービスは受けたいものを全て受けられるのではなく、身体の状態により必要なサービスを受けるため、その身体の状態によりサービスが違います。
「非該当」・「要支援2段階」・「要介護5段階」の計8段階に分けられ、段階により使えるサービスや支給限度基準額が変わります。
介護プランを作成してくれるケアマネージャーが、毎月本人や家族の話を聞いて状態を考慮してくれます。

 

ただ、この制度の問題点はどんな段階だとしても介護は大変!!!ということ。

 

祖母は現在、要介護2です。
要介護2は、「食事や排せつなど基本動作でも部分的な介助が必要な状態で、要介護1よりも思考力や理解力の低下、問題行動がみられる」とあります。
特別老人ホームに入れるのは要介護3以上なので、そこに満たない介護度・認知症状があると、家庭で世話をする人の負担がかなり大きくなることが伺えます。

 

今回5位の身の回りのお世話ですが、具体的には洋服が選べないので着る洋服の準備、オムツの準備、排泄の片付け(お漏らし)などやることが実は山のようにあります。

 

母は外で仕事をしているので休みの日に病院へ連れていきますが、その予約や車いすの準備、通院に必要な持ち物など、出かける準備もすべて母が行っています。
以前は母が用意した食事を電子レンジのスイッチを押し、自分で温めることができていたが、今はそれもできません。
大量に貰ってくる薬を曜日ごと、朝・昼・夕・寝る前の4つに仕分けて管理し、食事の際には飲み忘れがないかチェックまでしています。

 

ここに描ききれないくらい、1つ1つが大変。
性格的なものもあるかもしれませんが、分からないから教えてと言われて教えても、耳が遠くて何度も聞き返したりします。
介護をしている母がほっとできるのは、デイサービスやショートステイを利用している間だといいます。
ただこのショートステイも祖母が「行きたくない」「あなたが家で面倒をみればいい」などと拒否され連れていくまでも一苦労。
介護する人が気分転換するタイミングも実はなかったりします。
ストレスが溜まりがちな環境にあるのが現状です。

第4位:「通院」
内科、脳神経外科、心療内科、歯医者、眼科、整形外科など、病院ばかり。
混んでいる院内を車いすで移動することも。
待ち時間も長く、終わるころにはへとへとになるといいます。
そこへ圧迫骨折が加わると、さらに通院頻度が増えてスケジュール管理もハードです。

第3位:「食事管理」
医者から、「貧血はあるので鉄分多め。タンパク質が不足しているが糖尿病は進んでいるのでカロリーは控えめな食事」と超難しいことを言われてきたそうです。
悩んだ挙句、ドラッグストアで高齢者向けのプロテインを購入。
「食事に入れるだけで簡単にタンパク質アップする」というものであったが、その成果はというと・・・。
ベッドで寝たきり→動いていない→お腹が空かない→食事が少食となり少量の味噌汁(プロテイン入り)となる→プロテインが溶けきれずだまになってしまう→結局飲まない・・・とのこと。
お腹が空かない。意欲がない。結果として食事量が少ないので体重も筋力も減ってしまいます。
用意しても食べてもらえないことが続くと困りますし、正直悲しくなります。献立を考えるのも一苦労ですね。

第2位:「排泄介助」
祖母は毎日オムツのパットを触って「これどうするんだ?」から始まります。
排泄をするまでに、まずトイレへ這って移動する→ズボンとオムツを脱がせる→トイレの手すりを持たせて座らせる→用を足したらペーパーを渡して拭いてもらう。
我が家にもトイレトレーニング中の娘がいます。内容はほとんど同じで大変ではありますが、一方は自力で立てない高齢者となるとトイレへ座らせるのも力仕事ですよね。
また、オムツの使用済みパットも匂わない袋に入れてゴミの日にまとめて捨てる手間もありますし、パットやオムツのストックを切らさないように、買い出しに行く手間もあります。

第1位:「入浴介助」
これは想像に難くないとは思いますが、排泄介助以上に力仕事です。
ましてやデイサービスなどの広い風呂ではなく、一般家庭の普通の浴槽の中に力が入らない高齢者を女性が1人で入れているのです。
入浴後は保湿をしたり、タオルで拭いたり、また洋服を着せたり、オムツを履かせたりと入浴介助は前後もやることが沢山です。
重労働なので腰痛にも悩まされてしまいます。

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まとめ

今回のランキングはいかがでしたか?
介護度が低くても自分で動き回れる高齢者の中には、徘徊や迷子になるなど他にも大変なことはあるかと思います。

母の周りで同じく介護者の話によると、アルツハイマーの人は自分の排便を食べてしまったり、要介護5の父は寝たきり状態で週3日も人工透析に行かないといけなかったりするようです。
認知症がひどいと、夜中に押し入れの中で排尿をしてしまうこともあるそうです。

何より一番つらいのは、怒りたくなくても、介護者にきつい口調で言ってしまい、自責の念にかられることだと母は言います。

自分だけ自宅だけで介護をするには限界がありますよね。
公共のサービスや他の家族の力も借りて、介護者が少しでも一人の時間が持てるように工夫することが大切だと思います。
愚痴を言える人、同じ境遇で話を聞いてくれる人が何人かいると心強いですよね。

人生100年時代。
今、介護しているあなたも、まだまだ先の話だと思っているあなたも、いつかは順番が回ってくるもの。
正しい介護の知識を今から学習しつつ、皆で支え合っていきたいですね。

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