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新米は少しのひと手間で劇的に味が変わる!?
新米は香りもよく艶があり綺麗なだけではなく味も美味しいとよく言われていますね。
実は国内で作られているお米なのですが、正式に品種登録されているものが900種類くらいもあります。
中でもご飯として作られているお米に関しては約300種類くらいあると言われています。
これだけお米には種類があることや古米と新米どう区別されているか、なかなか知らないという人も多いかもしれません。
そんな私たちの身近な存在であるお米。
せっかくならお米は美味しく頂きたいですよね。
少しの工夫でお米の味は随分と変わるんですよ。
例えば、新米の浸水時間!
新米に適している浸水時間は30分から長くても2時間まで、と言われています。
この記事では誰でも簡単でできる、新米を美味しく炊く方法や古米でも美味しく食べることができるコツなどを優しく解説していきたいと思います。
「おっ!いつものお米なのに今日は上手いぞ!」そう思えるご飯を是非作ってみましょう。
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新米を美味しく炊けるかどうかの全ては水で決まる
新米の美味しい炊き方についてですが、ポイントは”水”なんです。
水の「量」や「浸水時間」、「水の種類」を意識するだけで随分とご飯は美味しくなります。
例えば、今までよく言われていたのが「新米を炊く時には水を少なめにする」でした。
この言葉をよく耳にしていた方やそういった認識だった方は多いと思います。
では実際にはどうなんでしょう?詳しく解説していきたいと思います。
・新米は「水を少なめにする」はもう古い!?
実は、最近ですと新米を炊く際に”水を少し減らす”といったことはしなくてもいい、という認識に変わってきているんです。
もちろん、”新米は水分を通常よりも吸収しやすいという性質がある”という認識によって、水の量を少なめにすることを推奨する方は現在でもいらっしゃいます。
ですが、水の計量をする際に目分量や指・腕を使って量る、炊飯器の目盛りで量るということはしないほうが美味しいご飯が炊けるとのことです。
なぜなら、上から見下げて量った時の目盛りと実際の分量との間には、約大さじ1杯もの誤差というのが出てしまうからなんです。
ということは、”ちょっとだけ水を減らす”という正確さに欠けるやり方はむしろやめておいた方がいいかもしれないですよね。
水を減らさないほうがいい理由として、もう一つは最近のお米の水分量にもあります。
現在では新米と古米、どちらも水分量15%程と決められて出荷されているのです。
ということは、”水分量が多い新米”という認識のまま水の量をあえて減らすということは、むしろしないほうがいいということはわかりますね!
水の量を計量する際には必ず、お米を量るときと同様に計量用のカップを使うようにすることをおすすめします。
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・新米を浸水させる時間の目安は30分!?
新米に適している浸水時間は30分から長くても2時間まで、と言われています。
30度くらいのお水を使用する場合は、浸水し始めてから最初の30分で一気に水を吸い始めていって、トータルで2時間浸水したらお米は100%水を吸った状態に達します。
なので、それ以上浸水し続けてしまうと、お米がふやけてしまい食感・風味が落ちてしまう原因となってしまいますので注意しましょう!
ところで、研いだ後のお米をわざわざ浸水させる理由をご存知ですか?
実はこれには2つの理由があります。
理由①:熱がむらなく伝わるから
中までお水を浸透させることによって、熱がむらなく全体に伝わりますので、芯を残すことなく炊くことができます。
理由②:お米の旨味・粘りをひきだすため
お米にあるでんぷん質を糊化(こか)させることによって、お米の旨味や粘りをひきだすためです。
ちなみに、浸水時間によって炊きあがった後のご飯に違いがでます。
人によっては、ご飯の硬さや食感の好みが違いますので、短い時間の場合と長い時間だった場合の違いをぜひとも参考になさってください。
短い時間(30分前後)で炊いた場合の特徴はこの2点です。
・粘り気が少ない
・やや固めに仕上がる
長い時間(30分~2時間以内)で炊いた場合の特徴はこちらです。
・しっかりと中まで水分が浸透する
・しっとりとして粘り強い食感になる
また、季節によっても浸水する時間の目安は変わります。
・夏⇛20分
・冬⇛1時間~1時間半
・春、秋⇛45分
あとは、ご飯の硬さの調整方法についてです。
もしも炊けた後のご飯が柔らかすぎると感じた場合は、浸水時間を”短め”に調整してみる。
逆に硬く感じた場合には”長め”に調整してみるのがいいです。
もしお弁当に入れるためのご飯を炊く際には、ぜひ”長め”に浸水されることをおすすめします。
こうしたほうが、パサパサご飯になりにくく、極端に味が落ちてしまうことも防げます。
これらを活かして自分好みのご飯を炊く参考にしてみてくださいね!
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・お米を炊く時に使う水は軟水にすべし!
新米を美味しく炊くために、ぜひ使用する水にもこだわってみましょう。
日本産のお米と相性がいいのが”軟水”なんです。
硬水は水の粒子が”荒い”のが特徴で、お米に浸透しにくいということで硬めの炊きあがりになるとのことです。
水道水を使用されている方が多いと思いますが、一応水道水も軟水ではあります。
ですが、デメリットとしては”カルキ臭が気になる”という点ですね。
私の家ではフィルターを通して綺麗にしているお水を使用しています。
もちろん、軟水のミネラルウォーターを使用してみるのもいいと思います。
水道水で炊いた場合とどう変化するのか、炊きあがりが楽しみですね!
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・実はざる上げはしなくてもいい!?
基本的にはざる上げは必要ありません。
必要とするときというのは、土鍋やガス釜を使用する時に、お水の量を正確に量りたい場合に使用されます。
その他、ご飯にだし汁を入れたいという時や、炊きあがった後のご飯に余分な粘りを出さないようにする場合なんかで必要となったりします。
ですが、最近は皆さん電気炊飯器をお使いの方が多いですよね!
なのでざる上げの必要性は低くなりました。
しかも、ざる上げしている間に風や熱などの様々な影響を受けて、片側が乾燥してしまったり全体からお水の水分がなくなってしまいます。
そうなると、本来は割れる必要のないお米が割れてしまい、結果的に炊きあがった後で釜の下のみが糊(のり)みたくなってしまうことがあります。
水加減を正確に量りたい!という理由などでざる上げを必要とするときには、布巾を濡らしてざるをしっかりと完全に覆ってあげましょう!
こうすることで外気の影響などからお米を守ってあげることができます。
ですが、布巾がもし乾燥してしまうとその時点からお米が外気などの影響を受け始めてしまうので、この点については十分に注意してくださいね。
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誰でも簡単今日からできる新米の美味しいご飯の炊き方
お米を浸水させる理由や、お米の硬さも調整できることを知ることができたので、次は新米を美味しく炊く方法をご紹介していきます。
今回は圧力鍋や土鍋での炊き方ではなく、一般的な家庭用の電気炊飯器で炊く場合のみご紹介します!
今日から誰でも簡単にできる方法なので、是非お試しください。
・新米のおすすめな炊き方&炊きあがり後の2つのテクニック
まずは炊きあがるまでのステップです。
今回は1合(180cc)の計量カップを使用する場合で説明していきます。
①カップ山盛りに新米を入れましょう。
②指でもいいですし、箸などを使って山盛りになっている部分を平らにしてください。
③カップに入っている新米を、お米を研ぐ時に使用する容器に入れたあと、たっぷりの水を加えます。
④軽くでいいので2~3回ほどかき混ぜましょう。そして”すぐに”水を捨ててください。(汚れやゴミが流れていくのですぐに流すのがポイント)
⑤優しく、指先を立てた状態で弧を描くように20回かき混ぜましょう。
⑥お水を再度加えてあげて、お米が流れないように水を捨てます。
⑦この⑤,⑥の動作を2回ほど繰り返してください。そして水が半透明になったら大丈夫です。
⑧ここで浸水させる場合は行っていただき、終わったら次の項目に進みましょう。
※補足として、最近の電気炊飯器は優れていますので、研いですぐのお米でも十分美味しく炊くことはできます。なので、このまま炊く作業に移っても問題ありません!
⑨別の容器を使って研いだ人は、炊飯器の内釜に研ぎ終わった新米を移してください。最初に紹介したとおりカップを使って正確にお水を量り、内釜に加えましょう。
⑩炊飯器にセットして炊きます。
以上、ここまでが新米を炊くまでのステップとなります。
続いて炊きあがってからできる、たった2つのテクニックをご紹介します。
①保温機能を切る
炊きあがったら、できればすぐに保温機能を切ることをおすすめします。
ホカホカは続きますが、その湯気が保温に使われてしまうことで蒸らし効果がなくなってしまいます。
15分程蒸らしてあげて、保温機能を使う場合は蒸らし終わった後にすれば大丈夫です。
②混ぜるときは空気を入れるように
蒸らし終わったら蓋を開けて、内釜の底から空気を入れるように混ぜてほぐしてあげましょう。
そして、ご飯をよそるときもふっくらと空気が入るようにしてあげるのがポイントです。
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・無洗米の場合はどうする?
無洗米の場合ですが、結論を書きますと”洗ったり研いだりする必要はない”です。
なぜなら、あらかじめ米ぬかが取り除かれているお米が無洗米です。
米ぬかは粘りが強いのですが、これが残っていないのでお米を研いだり洗ったりする必要はありません。
無洗米を炊く場合は、無洗米専用カップが炊飯器を購入した時に付属してくるかと思いますので、それを使用して分量を計ります。私も付属でついてきたものを持っています。
もし普通の計量カップをつかてしまうと、米ぬかがないことによって白米の量が多くなってしまいます。
水を加える際には、1カップ分のお米に対して炊飯器の目盛りよりも多め、具体的には大さじ1~2杯のお水を足してあげるといいですよ!
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新米と古米の違いって?古米でも美味しく炊けるコツとは
続いて新米と古米との違いについてお話していきたいと思います。
新米は美味しい!とよく聞きますが、実は古米でも美味しく炊けたり、古米に向いた料理や食べ方があるんですよ。
新米と古米の違いや見分け方、保存方法、古米を美味しく食べる方法について触れていきたいと思います。
是非参考にしてみて下さいね!
では具体的に説明していきましょう。
・新米と古米には一体どんな違いがあるの?
今までの認識も含めた上での新米と古米の違いについてご紹介していきます。
その①:水分量
今まででは、新米と古米は水分量が違うと非常に多くの方が認識されていたと思います。
なので新米を炊く際には水の量を減らして炊くということも、この認識からされていました。
ですが、これに関しては最初の方でも説明させていただいたとおり、現在では双方の水分量はほぼ変わらない状態となっています。とはいえ、新米は水分量は多少多めなのでしっとりとしています。粘りもあって香りもいいです。
古米の方は水分量も粘りも、新米と比べた場合は少なめで古米特有の香りがあります。
その②:収穫時期からどのくらい経過したのか
一般的には、収穫してから1年が経過したお米は『古米』と呼ばれるようになると言われています。
新米と古米の区別は、米穀年度によって定められているということを、まずはお伝えしておきますね。
米穀年度ってなんだ?となったと思いますが、こちらは食糧管理法に基づいて農林水産省が『米の取引を行うために決定した年度』のことなのです。
この米穀年度は通常の暦とは異なります。
米穀年度の場合、”毎年11月1日~翌年10月31日まで”の期間を1年としています。
『新米』は、この期間で収穫されたお米のこと言います。一方で、10月31日を過ぎたお米を『古米』と呼んでいるのです。
私は古名と新米の違いについていろいろな説明を読みましたがどれもちんぷんかんでした。
こちらの説明が一番わかりやすく感じたので、ぜひあなたにも知っていただけたらと思います。
ちなみに、そのまた更に1年が過ぎてしまった古米は『古古米』、その1年後は『古古古米』というような感じに、1年が経過する度に”古”という漢字が追加されていきます。
『新米』という表記についてですが、本来であれば”食品表示法”の規定によって、原則的に『新米』として表記することはできないのです。
ですが、2点の条件をクリアできているものに関しては例外として『新米』と名乗れます。
その2点は引用させていただきましたので参考にしてみてください。
1.原料玄米が生産された当該年の12月31日までに容器に入れられ、若しくは包装された玄米
2.原料玄米が生産された当該年の12月31日までに精白され、容器に入れられ、若しくは包装された精米
(参照:農林水産省HP)
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・新米と古米の3つの見分け方
新米と古米を見分ける方法は、3つあります。
①炊く前の状態の米粒に触れて確かめる
新米には水分量が多くしっとりしている、一方で古米は水分が少なめである特徴がありますよね?
そうです!それぞれ手のひらにのせてみると、水分量が多めの新米は手のひらに米粒が付きやすいのに対して、水分量少なめの古米はパラパラするんです。
ここで、酸化が進んでいる場合は白い粉が手のひらにつくことがあります。
②炊く前に米粒を割る
割ることで何がわかるかというと、古米の方は水分量が少ないという特徴からパキッとキレイに割れるんです。
新米の方は水分量が多いせいで崩れるような感じで割れる特徴があります。
③炊いた後でツヤの確認
新米のほうがツヤがあるということだけでなく、香りのこともよく言われますよね。
ですが、これに関しては実際に炊いた古米との見比べが必要なので、日常的になかなかその機会はなさそうですね・・・。
このように新米と古米の異なる特徴を活かすことで多少見分けることはできます。
ちなみに、お米に”賞味期限や消費期限はあるのかどうか”を気になったことありませんか?
実は、お米自体には特に賞味期限や消費期限は設けられていないのです。
その理由は”生鮮食品”であるため、野菜なんかと同じだから。
野菜には賞味期限書いてないですもんね。
以前無知だった私は、袋詰めされた日付を消費期限だと思い込んで恥ずかしい思いをした経験がありました…
それはさておき、先程の理由によって賞味期限・消費期限の記載はなくても良いということでしたが、お米の場合ちょっと例外があります。
例外とは、“精米月日”のことです。
お米には精米月日が記載されていて、”精米されてからどのくらいが経っているのか”を知ることができるので参考にしてみてください。
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・お米のおすすめ保管方法
お米の保管場所についてはどこがいいと思いますか?
条件としては、
・暗い場所
・涼しくて通気性のいいところ
ということをご存じの方は多いと思います。
最近では、温暖化の影響もあり常温で保存する場合は、温度が高めとなってしまい虫が湧きやすくなるとのことです。
家の中の場合で、湿度・温度が安定されている環境であれば、冷蔵庫の”野菜室”を活用することが正解だと言われています。
ちなみにご飯を冷凍する際に粗熱を取る方もいると思いますが、ぜひ熱々のまま冷凍庫へ入れましょう!
この際に、炊きあがった後のご飯をラップで包んで終わりではなくて、更にアルミホイルも巻いてあげてから冷凍庫に入れるのがベストです。
アルミホイルの遮熱性によってその他の食材を傷めないだけではなく、早めの冷凍が可能になって空気にも触れないので”1年”も持ってくれるようになりますよ!ただ冷凍庫に入れるだけではなく、こうした一工夫で1年も持つなんてすご過ぎますよね。
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・古米の美味しい炊き方とおすすめの食べ方
まずは古米を美味しく炊くおすすめのやり方が2つあります。
おすすめ①:十分にお米を研いであげる
古米の場合は米ぬかが酸化して独特の香りが出てきてしまいます。
なので、お米を研ぐ時にしっかりと水が濁らないくらい繰り返し研いであげましょう。
すると、あの独特な臭いがなくなるのでおすすめです。
おすすめ②:炊く際に調味料・油を活用する
古米を炊く際に、油を少し入れるとツヤが増すとのことです。
その他、昆布や料理酒を少し加えてみるだけで臭みを抑える効果があるんです。
更に、1割ほどの”もち米”を混ぜて炊くと、粘りが出ることで美味しくなります。
ぜひ試されてみて下さい。
続いて古米を美味しく食べるコツですが、
ズバリ!古米を、古米と相性のいい料理に利用してあげることです。
実は、乾燥して粘りの少ない古米は、粘りの多い新米よりも”チャーハン”や”カレーライス”とよく合うんです。
味が濃いものと合わせても食べやすくなると言われています。
その他では、お寿司で使われるあの酢飯に合うとされるのも古米とのことです。
お寿司屋さんによっては、わざわざ古米を使用するところもあるほどなのです。
私の家でも、近いうちに古米を使って手巻き寿司をお家でやってみたいと思います。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
新米の特徴や古米の特徴を知ることで、それぞれ美味しい食べ方が違うことがわかりましたね。
それぞれの特徴を活かすことで更に美味しく食べることができます。
また、炊く前の浸水という作業は、炊きあがったご飯の硬さに影響することがわかりましたね。
ご飯の硬さは人それぞれ好みがありますので、浸水時間を調整してみたり、炊く際には調味料を加えてみるなどの一工夫を加えたりしましょう。
ぜひ、美味しいご飯を炊いて召し上がってくださいね。
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