目次
産後直後ってこんなにも疲れるの!
産後1か月…何に対してもイライラする!疲れているから?
子育てって楽しいものじゃないの?
「疲れていてイライラして大人の言葉で叱ってしまった」
「泣き声を聞きたくなくてトイレに逃げた」
「イライラして涙がでてきてしまった」
「口には出せないけど、少しでいいから一人になりたい、出産前に戻りたい、と思ってしまう」
大変な妊娠期間を乗り越えて無事出産し、毎日必死で子育てをしている中で、このような経験はありませんか?!
産後間もなくして、身体も中々回復しない中、出産したその日から急に毎日昼も夜も眠れない日々が始まります。
目の前にある小さな小さな命を守るという大きすぎる仕事が当たり前のようにスタートするのです。
でも、全てが初めてのことです。
少しのことでも不安になります。
その不安の中、精一杯頑張っていても、うまくいかないことやわからないことだらけです。
「どうして泣いてるのかわからない」
「どうしたら寝てくれるのかわからない」
「ミルクを飲んでくれない」
「体重がちゃんと増えているのかわからない」
こうして、全く万全ではない身体でたくさんの不安や悩みを抱えこみ、心も身体も疲れ果ててしまいます。
元保育士で現在0歳4か月の息子を育てている私も、つい数か月前、同じ状態でした。
何をしても自分の思い通りにうまくいかない。
泣き声を聞いているのがしんどい、逃げ出したい…
そのストレスが爆発して、実母に「もう赤ちゃんあげる」と言ってしまったこともありました。
イライラしてしまい、子育てから逃げ出したくなり、どんどん可愛いと思えなくなってきてしまう…
実際に本当に手放したいわけではないのに、
今はどうしても離れたい…
そんな自分に嫌気がさし、『ダメなママ』だと毎日自分を責めていました。
そんなどん底だった私を救ってくれたのは、
『助産師さん』と『実母』でした。
今すぐに全てをプラスに考えなくてもいい。
時間が解決してくれることもある。
そういって、ゆっくりゆっくりと、私の気持ちをプラスの方向へと導いてくれました。
そして、いつの間にか、
「今は、このようなマイナスの感情を抱いてしまって仕方ないんだ。私がダメなママだからではないんだ。今は、全てを完璧に、一人で抱え込む必要はないんだ。」
と今の自分の現状を、仕方ないこと、自分のせいではない、と軽い気持ちで受け止めることができるようになり、抱え込みすぎずに、周囲に頼ることができるようになりました。
この記事では、以前の私と同じように、
自分のジェットコースターのような感情の変化についていけず、戸惑い、自分を責めてしまい、どうすればいいのか悩んでいるお母さんの気持ちが、少しでも楽になれるように、
産後、イライラしてしまう理由や、実際に私が経験して、大切だと感じたこの現状を打破する為の方法について、紹介したいと思います。
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産後はイライラして当たり前!?あなただけじゃない!!
産後、イライラするのは、あなたが怒りっぽいからではありません。
涙がでてくるのは、あなたが弱いからではありません。
全て『ホルモンバランス』のせいなのです。
妊娠中は、妊娠を維持する為に、たくさんのホルモンが分泌されます。
しかし、出産をすると、役目を果たしたホルモンは、急激に減少します。
それによって、女性ホルモンのバランスが崩れ、自律神経が乱れることによって、イライラしたり、急に涙が出てきたりと、感情がジェットコースターのように揺れ動くのです。
このことを、私は出産するまで知りませんでした。
入院中、理由もなく涙がでてきて、病室で泣いていた私に、助産師さんが教えてくれました。
優しく優しく、
「あなたが弱いからじゃないんだよ。」と
背中をさすってくれました。
また、ホルモンバランスの乱れは、強い疲労感も大きく影響するそうです。
出産後、万全ではない身体で、ミルクをあげて寝不足の日々。
この睡眠不足が、さらに悪影響を及ぼしています。
このように、産後、イライラしてしまったり、気持ちの浮き沈みが激しいのは、あなたが『ダメな母親』だからではなく、産後の女性の身体の性質上、必ず起こりうることなのです。
ですから、自分自身を責める必要は一切ありません。
イライラしてしまっても、自分を責めずに、
『ホルモンのせいだ、ホルモンのせいだ、自分は悪くない』と
無理矢理にでも、自分に言い聞かせてください。
この、ホルモンバランスによる心の乱れは、個人差はあるものの、早いと3か月ほど、長い人では産後1年以上続く人もいるようです。
それでは、時間が解決してくれるのを待つしかないのでしょうか!?
何かできることはないのでしょうか?
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イライラ解消の方法としてできることは、『何もしないこと』
女性の産後の身体の自然なホルモンバランスの減少には正直抵抗できません。
そこは、時間が解決してくれるのを待つしかありません。
ですが、何もできないわけではありません。
できることは、少しでも疲労感を取り除き、回復を早めることです。
その為に、あなたに伝えたい事とは、
とにかく、
『あなたが絶対にしなければいけないこと以外は何もしないこと』
が大切です。
例えば、
生まれてすぐの赤ちゃんは、長くても約3時間ごとにミルクを飲ませます。オムツを変えて、ミルク、またオムツを変えて、寝かしつける。
3時間ごとにミルクって言われているけど、全て終わると、次のミルクまで1時間もない…なんてこともよくあることです。
でも、よく考えてみてください。
ここで、あなたでないとできないことはいくつありますか!?
オムツを変える、寝かしつける、これは、あなた以外誰でもできます。
ここで、あなたしかできないことは、『ミルク』のみです。
病院では、「母乳の分泌を促進する為に、とにかくミルクをあげなさい」と言われることが多いでしょう。
しかし、睡眠不足で身体がボロボロの状態になってまで、あなたが身を削ってミルクをあげる必要はあるでしょうか。
私は、あるときから、実母の提案で、1日2回ほど、実母や夫にミルクをあげてもらうようにしました。
そして、赤ちゃんとは別の部屋に行き、1日2回、昼と夜で5時間程の睡眠をとるようにしました。
すると、24時間アンテナを張って、泣いたらすぐにミルクをあげていた頃に比べて、母乳の分泌もよくなりました。
これは、個人差もあるので、絶対大丈夫とは言えませんが、私にとっては、心と身体を回復させる大切な時間になりました。
このように、
私たちが『頑張らないと!』と気を張りながら一人で抱え込んで頑張っていることは、意外と、私たちがいなくてもどうにかなることが多いのです。
私たちが、自分の身体を犠牲にしてまで頑張る必要がないのです。
これには、周囲の協力が必要で、あなたが『周りに頼る勇気』が必要です。
その周りというのは、人それぞれだと思います。
夫や両親・祖父母、また、近くに頼れる人がいない場合は『産後ケアセンター』という宿泊もできる施設への申請をするという方法もあります。
『母親失格だと思われるのではないか』
『子どもが大事じゃないと思われたらどうしよう』
きっと、自分の身体がいっぱいいっぱいになるまで頑張っているあなたはたくさんのマイナスを考えてしまい、人に頼るのが、とても苦手なのではないでしょうか。
でも、今だけ、頑張ってください。
周りのみんなは、あなたの真面目さを知っています。
今まで、必死で我が子を守ろうと頑張っていたのを知っています。
そんなあなたと、そのあなたの子どもを、絶対に周りは助けてくれます。
恐れずに、周りに頼ることで、あなたにほんの少しずつでも余裕が生まれてくるはずです。
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まとめ
最後に
偉そうなことばかり言ってきましたが、私も当時、ネットでたくさん調べながら、悩んで泣いたり、夫に理不尽に当たったりと、散々な子育てのスタートでした。
しかし、私は自分では止められない感情の起伏の理由を知り、仕方ないことだと受け止め、また、早いタイミングで周囲に頼ることができました。
『産後うつ』など、
取り返しがつかない状態を避けることができたのかもしれません。
産後のこの苦しい環境から『努力』だけで抜け出すことはできません。
どうしても、時間がかかってしまいます。
しかし、私は、今、自分の現状と葛藤しながら、悩み、苦しんでいるたくさんのお母さんたちが、この記事を読んで、ほんの少しでも、この時期を前向きに考え、明日を迎えられるよう、願っています。
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