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『子育て』と『仕事』どちらが大変なの?
『子育て』と『仕事』どちらが大変なのか。
こんな議論がされる機会は少なくありません。
・専業主婦の妻と、仕事をしている夫
・独身女性と、子育て中の女性
・仕事復帰と退職の狭間で悩むお母さん
それぞれの立場の違いによって、
それぞれの意見があります。
私自身も、少し前に現在0歳の子どもを保育所に預けて、仕事復帰をするべきなのか、退職して自宅で育児に専念するべきなのか、
とても迷っていました。
たくさん調べ、想定をし、夫とも相当話し合いました。
正直、正解はない問題です。
しかし、私がネットで調べたり、実際に働く女性や子育て中の女性に直接聞いたりすることで学んだ、
それぞれのメリット・デメリットについてまとめてみました。
子育てと仕事、どちらの方が大変なのか、答えを出したい!と考える方が、自分の立場からだけではなく、双方の立場から、客観的に見て、お互いを思いやれるようになるきっかけになれば嬉しいです。
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子育ての方が大変!?思い通りにいかない育児に孤独感
まずは、
『仕事より子育ての方が大変だよ!』
という立場の意見から、仕事のメリットや子育ての大変さについてお話したいと思います。
元々仕事をバリバリしていた女性が、妊娠・出産を経て、子育てに専業する。
その中で、自分が当時していた仕事と現在の子育てを比べて言われることが多い言葉だと思います。
仕事と子育ての違いは、相手が『大人』なのか、『子ども』なのかというところです。
仕事は、『大人同士』で行われるため、ある程度の常識の上で成り立ちます。
何かあったときに、話し合いができます。
また、自らの効率次第で、自分でペースを管理しながら働くことができます。
仕事にもよるとは思いますが、休憩時間を利用して、同僚と話をしたり、愚痴を言ったり…という時間をもつこともできます。
そして、何より自分がしたことが『成果』として目に見えて現れることも大きなメリットの一つと言えます。
一方、子育ては、子どもが相手のため、思い通りにいくことはほとんどありません。
基本的に一日中、自分の時間がなく、『子ども中心』の生活になります。
自分のペースで物事を進められないことへのストレスも溜まっていきます。
また、そのつらさを外に発散できる場所がありません。
少しずつ、社会と切り離されているのではないか、という『孤独感』を感じるようになります。
マニュアルがなく、これが正解かもわからない中で、手探りに毎日奮闘し、しかし、褒められたり、成果として現れることはありません。
そして、少しずつ、無意識に視野が狭まってしまい、自分を追いつめていってしまうことが多くあります。
このように、子育てというのは、
『一人の人生の基礎を作る』
大事な時期であり、常に気を張っていなければいけない、一つの大変なお仕事です。
これを知ると、『仕事の方が大変に決まってる!』という言葉をかけることはできなくなるのではないでしょうか。
しかし、今述べたのは、子育ての方が大変!という立場からです。もちろん、仕事が楽なもの、というわけではありません。
次に、毎日必死で働いている方の立場から見た、仕事の大変さについてお話したいと思います。
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仕事の方が大変!?日々のノルマやプレッシャーとの戦い
やはり、家での子育てとは違い、仕事は一つのスイッチが必要です。
「よし!今から仕事!」
と気合いを入れてスタートしてからは基本的に常に全力で仕事をすることになります。
ノルマがあったり、成果が目に見えて分かる仕事も多い為、常にプレッシャーと戦いながら、仕事をしなければいけません。
また、育児にある『可愛さ』や『喜び』などはなく、よっぽど好きな仕事が出来ている人以外は、楽しさを感じることなく毎日必死で自らの仕事と向き合わなければいけません。
複雑な人間関係や利害関係の中でも『仕事だから。』と割り切って上手に付き合っていかなければいけません。
このように、仕事は
『お給料をもらっているから。』
『家族の生活を支えるためにも、やめるわけにはいけないから。』
と、しんどいこと・大変なことも我慢を強いられます。
いくら、仲の良い同僚がいて、愚痴を言えたとしても、少しの休憩時間があったとしても、受けるストレスは相当なものと言えます。
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まとめ
このように、子育ても仕事もどちらもそれぞれの大変さがあります。
そして、どちらも逃げ出すことは簡単にはできません。
夫婦の関係では、そのどちらも大切な役割を担っているからです。
そこで、子育てに必死で、いっぱいいっぱいの中、
「子育てなんて、ご飯を食べさせて適当に遊んだら終わりだろ。家にいるんだから家事くらいできるよね。」
と言われたら、誰でも『子育てをバカにされている』と怒りますよね。
また、逆に、
「仕事だけしてたらいいって良いよね。羨ましい。」
という言葉をかけられたら、もちろん、『仕事をバカにされている』と腹が立ちます。
この、ストレス社会の中で、それぞれがそれぞれの大変さとうまく付き合いながら頑張り続けることを求められます。
だからこそ、
『子育ての方が大変だ!』
『仕事の方が大変だ!』
と、自分のやっていることの方が大変だと主張するのは、あまりにも乱暴で、お互いに良い方向に進みません。
どちらが大変!とは言い切れないのです。その代わりに「ありがとう」の力に目を向けてみませんか。
この記事をきっかけに、
自分の立場からだけでなく、相手の大変さも、客観的に捉え、「大変だね。ありがとう。」という感謝の気持ちを伝えるようにしていきましょう。
それぞれに、大変さやつらさを読み取ることで、配慮ができるようになります。
「大変だよね。手伝うよ。」
「今日はお休みだから休んできていいからね。」
このような言葉がお互いに出てくるようになると、それぞれの気持ちにも余裕が出てくるでしょう。
この記事が、
「子育てと仕事、どちらが大変なのか?」
という答えのない問題について、視野を広げ、相手の気持ちも考え、配慮ができるようになる第一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。
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